最近よく耳にするプリント柄「リバティプリント」をご存知ですか?
リバティプリントとは、小花柄を布地全体に敷き詰めた全面柄のこと。
このリバティプリントを、メンズシャツのおしゃれアイテムとして着こなすテクニックのコツについて見てみましょう。

リバティプリントっていったいどんな柄?

リバティプリントとは、元々は1875年に設立されたロンドンの老舗”LIBERTY”(リバティ)社のデザインの総称です。
当初は、アール・ヌーボー様式の、緻密で曲線的な花柄のことを指しました。
今日では、一般に小花を密に配した全面柄のことをいう場合が多く、リバティ風生地をリバティプリントと呼ぶことも多くなってきました。
本家リバティ社の生地を使った洋服やパブリックには「LIBERTY」のロゴが入っており、立派なブランド生地で質や光沢、手触りもわかる人にはわかる違いがあります。
クラシック(定番柄)と年2回発表されるシーズン柄があり、その特徴的なデザインには世界中にファンも多く、
花柄が密集した柄が多いのも特徴です。特に、クラッシックなリバティ生地は、様々な洋服に用いられております。
リバティプリントの中でも「タナローン」は、上質なシルクのツヤと手触りを木綿で再現するために、リバティ社で独自に開発されたローン素材です。開発当初の1920年代に、アフリカのスーダンにあるタナ湖のほとりで採れた原綿を使用していたことから、タナローンと名付けられたと言われています。柔らかな肌触りと軽さ、豊かなドレープ性が特徴で、表のプリント模様が裏地に出るのが特徴です。
また、色々な種類の柄がありますが、リバティプリントの柄にはそれぞれ名前が付いている事をご存知でしょうか。
色とサイズが同じ丸い花がたくさん描かれているのが特徴の「ザンジー・サンビーム」や、白地にピンクや青のバラのようなお花が描かれている柄「ローザ」等が代表的なプリント柄です。

小花柄を男性が着る?!おしゃれな男性は取り入れています!!

伝統と歴史があり、とても芸術的なリバティプリント。レディースではとても定番的なパブリックです。
洋服だけでなく、バックやインテリア小物など様々なアイテムに使用されております。
しかし、メンズではまだまだなじみがないと思いますが、本家ロンドンのリバティ百貨店では、
メンズシャツでも専門フロアーで気品高く展開されております。
さらに、最近は日本でも、メンズファッションにおけるトレンドとなっている花柄アイテムは、
「花柄は女性向け」という時代は終わりを告げ、メンズシャツでも花柄アイテムが旬になっております。
特に、上品で伝統的なリバティプリントは、花柄の中でもマストアイテム。
流行に敏感な男性はすでにご自分のワードロープに取り入れて日々のコーディネートに役立てているのです。
また、小花柄のシャツは優しい雰囲気を醸し出すので、女性からの評判も上々になること間違いなしです!

必見!失敗しないリバティプリントの選び方とコーディネートのコツ

では、実際にどんなリバティプリントシャツを選んだらいいのでしょうか?
初めてのリバティプリントシャツでオススメは、寒色系(ブルー、グリーン、ネイビー)の小花柄です。
柄は、ザンジー・サンビームを選ぶと、花びらが細かく書かれているわけではなく、
スタンプをたくさん押したようなぼやけたデザイン。とても大人っぽいイメージの柄なので、
花柄が苦手という方におすすめです。遠目から見るとドット柄のように見えます。
また、襟の裏側にリバティプリントを使ったシャツを選べば、さりげなく見える花柄模様がコーディネートのアクセントになります。
コーディネートのポイントは、花柄に使ってある色をボトムスに持ってくることです。
花柄アイテムには、基本的に多くの色が含まれます。花柄の色を観察して、
その色味を含んだボトムスを組み合わせるとコーディネートが決まります。
色の観察については花柄自体はもちろんですが、ベース色もチェックすることが大事です。
これらのシャツに含まれている色のパンツや靴を合わせることによって、すっきりとしたコーディネートがまとまります。
また、一番避けたいコーディネートは「柄」物を合わせる事です。花柄×他の柄(ボーダー等)は、柄同士が喧嘩してしまいます。
同じ花柄を合わせたとしても、そのバランスが難しいため、初心者には敷居が高くなります。
よってボトムスは無地を持ってくると失敗がありません。
カジュアルに着こなしたい場合は、デニムにサンダルやデッキシューズをコーディネートすると、ラフに仕上がります。
もちろんジャケットに合わせてのフォーマルシーンでは、上級の着こなしといえるでしょう。
まだ持っている人が少ないリバティプリントのメンズシャツ。ぜひ1枚手に入れて、
上品テイストで他の人の一歩先のおしゃれを楽しんでください!